ハワイのスーパーで山積みになっているスパムの缶。
日本のスーパーより安いので何缶か買って帰りたいけれど、肉製品は持ち込めないと聞くし、大丈夫なのかなと手が止まったことはないでしょうか。
答えは持ち込めます。
缶詰は動物検疫の対象にならず、そのまま税関へ進めます。持ち込めないのは、同じ肉でも真空パックのハムやジャーキー、空港で買ったスパムおむすびの方です。
この記事には、缶詰が動物検疫の対象外になる理由(2026年7月に動物検疫所が公開した基準)、持ち込めない肉製品、空港での流れ、2026年の法改正で厳しくなった点をまとめています。
この記事でわかること
- スパムの缶詰は動物検疫の対象外。そのまま持ち帰れる
- 缶詰・瓶詰・レトルトが動物検疫の対象外になる条件(2026年7月の基準)
- 真空パック・ジャーキー・スパムおむすびは持ち込めない
- 空港での順番と、未開封で持ち込む理由
- 2026年の法改正で厳しくなったこと
結論|スパムは日本に持ち込める。缶詰は動物検疫の対象外
スパムの持ち込み
缶詰のスパムは動物検疫の対象になりません。空港で検査を受ける必要はなく、そのまま税関へ進めます。
動物検疫の対象外になるのは、缶詰・瓶詰・レトルトパウチのように、密封してから加圧加熱殺菌した工業製品。スパムのほか、ポーク缶やコンビーフ缶も同じです。
真空パックの肉製品、ビーフジャーキー、スパムおむすびのような調理品は持ち込めません。
| 品目 | 持ち込み | 決まり |
|---|---|---|
| スパム・ポーク缶・コンビーフ缶 | ○ | 缶詰は動物検疫の対象外 |
| レトルトパウチの肉入り食品 | ○ | 密封後に加圧加熱殺菌した工業製品は動物検疫の対象外 |
| 真空パックのハム・ソーセージ | × | 検査証明書がなければ持ち込めない |
| ビーフジャーキー(アメリカ・ハワイ産) | × | 牛肉加工品は輸入停止が続いている |
| スパムおむすび・サンドイッチ | × | 調理品でも肉が入っていれば対象 |
※動物検疫所「指定外基準について」、動物検疫所「肉製品などのおみやげについて」、動物検疫所「海外から日本への畜産物の持ち込み、持ち出しについて」をもとに作成。2026年9月時点。
同じスパムでも、缶のまま持ち帰るか、おむすびにして持ち帰るかで答えが変わります。
違いは肉の種類ではなく、缶に密封されたまま加熱殺菌されているかどうかですね。
缶詰が動物検疫の対象外になる理由|2026年7月の「指定外基準」
肉製品はほとんど持ち込めないのに、なぜ缶詰は持ち込めるのでしょうか。
動物検疫は、家畜の病気の病原体が肉と一緒に日本に入るのを防ぐためのもので、製造の工程からみて病原体を広げるおそれがないと分かっているものは、動物検疫の対象外になっています。
その具体的な線引きを、動物検疫所が2026年7月1日に「指定外基準」として公開しました。
缶詰に当たるのは、この基準です。
缶詰・瓶詰・レトルトが動物検疫の対象外になる条件
- 外気が入らない気密容器に、中身と容器が十分に接する状態で詰められている
- 密封したあとに、製品の中心部まで加圧加熱殺菌されている
- 工業的に製造されたもの
- 具体例:缶詰、瓶詰、レトルトパウチ食品、トレー入りレトルト製品
※動物検疫所「指定外基準について」をもとに作成。2026年9月時点。
スーパーで売られているスパムの缶はこの条件で作られている製品なので、検査を受けずに持ち帰れますね。
気をつけたいのは「密封」の意味です。
チャック袋やクリップで留めた袋のように、開け閉めできる容器は気密容器に当たりません。缶やレトルトパウチのように、開けたら元に戻らない容器が条件です。
持ち込めない肉製品|真空パック・ジャーキー・スパムおむすび
では、缶詰以外の肉製品はどうなるのでしょうか。
輸出国の政府機関が発行する検査証明書がなければ持ち込めません。
お土産や個人で食べる分でも、検査証明書を取るのは現実的ではないので、実際にはほとんど持ち込めないと考えておきましょう。
| 肉製品の状態 | 持ち込み | 決まり |
|---|---|---|
| 真空パックに入っている | × | 検査証明書がなければ持ち込めない |
| 加熱してある | × | 同じ。 動物検疫の対象外なのは密封後に殺菌した缶詰やレトルト |
| 免税店で買った | × | 同じ |
| 少しの量 | × | 同じ |
※動物検疫所「海外から日本への畜産物の持ち込み、持ち出しについて」をもとに作成。2026年9月時点。
アメリカ・ハワイのビーフジャーキーは輸入停止が続いている
アメリカ(ハワイ・グアム・サイパンを含む)とカナダで売られているビーフジャーキーなどの牛肉加工品は、牛肉の輸入が再開されたあとも輸入停止が続いています。
ハワイのスーパーやABCストアのジャーキーは、買っても持ち帰れません。
ジャーキーのほかにも、豚皮のスナックのように肉が入ったお菓子は持ち込めません。
お菓子売り場で買うものは、こちらで確かめてみてください。
スパムおむすびは「調理品」なので動物検疫の対象になる
肉は、生・冷蔵・冷凍・加熱調理済みのどの形でも動物検疫の対象です。
スパムおむすびやスパムのサンドイッチは缶から出して調理したものなので、缶詰の扱いには戻らず、持ち込めません。
スパムおむすびは食べ切って、持ち帰るのは缶のままにしておきましょう。
肉・果物・薬など、持ち込めないものの全体はこちらへ。
空港での流れ|缶は未開封のまま、申告書は正直に
帰国した空港では、次の順番で進みます。
| 順番 | やること |
|---|---|
| 1 | 入国審査 |
| 2 | 預け荷物を受け取る |
| 3 | 税関の申告書(またはVisit Japan Web)で肉製品・動植物の欄を正直に記入 |
| 4 | 缶詰しかなければ動物検疫カウンターに寄る必要はなく、そのまま税関へ |
※動物検疫所「肉製品などのおみやげについて」をもとに作成。2026年9月時点。
缶は未開封のまま持ち帰ります。
動物検疫所の職員は手荷物の肉製品について質問したり検査したりする権限があり、缶詰かどうかを確かめられることがあるので、開けていない缶を見せられれば、その場で確認が終わります。
缶詰以外の肉製品が混ざっているときは、税関検査場の中にある動物検疫カウンターで検査を受けます。
検査証明書がないものはそこで廃棄になります。
2026年の法改正で厳しくなったこと
2026年5月に家畜伝染病予防法が改正され、検疫を受けずに持ち込んだ肉製品を国内で売ることにも罰則がつきました。
持ち込んだ本人が罰せられるのはこれまでと同じで、それに加えて、持ち込まれたものを売る側も罰せられるようになりました。
違法に持ち込んだときの罰則
- 300万円以下の罰金、または3年以下の拘禁刑(法人は5,000万円以下の罰金)
- 手荷物の中に申告のない肉製品があれば、罰則の対象になりうる
- 任意で放棄しても、違法な持ち込みには厳正に対処される
※動物検疫所「肉製品などのおみやげについて」、動物検疫所「指定外基準について」をもとに作成。2026年9月時点。
缶詰のスパムはここに当たらないので心配は要りませんが、真空パックのハムを「少しだから」と入れておくと、この罰則の対象になります。
あなたはどっち?タイプ別おすすめ
| こんな方 | 見ておくこと |
|---|---|
| スパムを何缶かまとめ買いしたい | 缶詰は動物検疫の対象にならない。 缶数の上限もなく、そのまま税関へ |
| ポーク缶・コンビーフ缶も買う | スパムと同じ缶詰。 検査なしでそのまま持ち帰れる |
| レトルトのロコモコやカレーを買う | 密封後に加熱殺菌したレトルトパウチは缶詰と同じ扱い。 検査なしで持ち帰れる |
| ビーフジャーキーをお土産にしたい | アメリカ・ハワイ産は輸入停止。 買わない |
| 空港でスパムおむすびを買った | 機内か空港で食べ切る。 持ち帰らない |
よくある質問(FAQ)
Q. スパムは何缶まで持ち込めますか?
缶詰は動物検疫の対象外なので、缶数の上限はありません。
預け荷物なら航空会社の重さの上限に収まる範囲で持ち帰れます。お店で売る目的になると話が変わるので、そこは分けて考えます。
Q. 缶を開けてしまったらどうなりますか?
開けた缶は密封した缶詰ではなくなるので、缶詰としての扱いには戻りません。
持ち帰る分は開けずに、食べる分は現地で開けましょう。
Q. レトルトカレーやカップ麺の肉は大丈夫ですか?
密封後に加圧加熱殺菌したレトルトパウチは缶詰と同じで動物検疫の対象にならず、検査なしで持ち帰れます。
カップ麺の乾燥した具も、工業的に作られたものは動物検疫の対象にならないとされています。
Q. 申告書の肉製品の欄には「はい」と書くのですか?
缶詰しか持っていなくても、肉製品の質問には正直に答えておきましょう。
缶詰は動物検疫の対象外なので、そのあと動物検疫カウンターで止められることはありません。
まとめ|缶のままなら持ち帰れる。おむすびにしたら持ち帰れない
この記事のまとめ
- スパムの缶詰は動物検疫の対象外で、検査なしでそのまま持ち帰れる。ポーク缶・コンビーフ缶・レトルトも同じ
- 条件は、気密容器に密封してから加圧加熱殺菌した工業製品(2026年7月の指定外基準)
- 真空パック・ビーフジャーキー・スパムおむすびは持ち込めない
- 缶は未開封のまま。申告書は正直に
- 2026年の法改正で、違法に持ち込んだ肉製品を国内で売ることにも罰則
スパムは缶のまま持ち帰れば、空港で止められることはありません。
スパムおむすびは、ハワイで食べるのがおいしくて、旅の思い出にも残りますね。
逆に日本からハワイへ持って行けるインスタント食品と、チーズの持ち込みはこちらへ。






